ホームページを制作した際に必ず必要になるのが「サーバー」と「ドメイン」です。ホームページを家に例えると、サーバーは土地、ドメインは表札のように言われることが多いですが、これは一体誰が準備するのでしょうか。初めてホームページ制作を依頼する場合は慣れていないことも多いと思いますので今回はその辺りを解説したいと思います。
サーバーとは
サーバーとは、「提供する者」といった意味になります。これだけでは意味が全く分かりませんが、「あなたが作ったホームページを見に来たユーザーに提供するもの」と捉えてください。またウェブ上のデータ置き場にもなっているので、ウェブ上で公開するにあたってはサーバーに作ったホームページのデータを置いておく必要があります。ホームページを作ってもサーバーにアップしないとインターネット上に公開されないため誰もアクセスできません。そのため、サーバーは必ず準備しなければいけません。具体的には、レンタルサーバー会社からサーバーをレンタルする必要があります。
ドメインとは
ドメインとは、「自分のホームページに付ける世界で唯一の名前」だと思ってください。google.comやyahoo.co.jp、hplab.jpなどがドメインです。hplab.jpの表札がある場所に行けば弊社のホームページを見ることが出来る、といった具合です。「じゃあ自分もgoogle.comって名前にしよう!」は出来ません。世界で唯一の名前なので、誰かが先にそのドメインを使っていたら自分は使えません。この世界中のドメインを管理している団体があり、ドメインを手に入れる際は、その団体に「○○というドメインを使わせてください」と申請・契約をするような形になります。実際は、団体に直接連絡することはまず無く、上述のレンタルサーバー会社が取り次いでくれるので、サーバーの契約と一緒にドメインも取得することが多いです。
誰が準備する?
そして、ここからが本題です。サーバーとドメインは誰が準備するのかという点です。誰が準備するのか?と言っても、ほとんど下記の2パターンのどちらかになるかと思います。
1.ホームページ制作会社に契約・管理してもらって、維持管理費を支払う。
2.自分で契約をして、そのサーバーにホームページを納品してもらう。
以下、それぞれメリット・デメリットを解説していきます。
1の場合
まず、①のパターンですが、制作会社が契約をする形です。この場合あくまでサーバー・ドメインを保有しているのは制作会社です。制作会社が借りたサーバーやドメインを、あなたが使わせてもらっていることになります。サーバー・ドメイン代は、レンタルサーバー会社へ制作会社が支払いますので、その分の代金をあなたは制作会社に支払います。
メリット
- サーバーの契約など難しそうなことを考える必要がなくなる。
- 制作会社が管理をしてくれるので安心。
デメリット
- 管理費が含まれるので直接契約より割高になることが多い。
- 自社のものではないので、制作会社を変更するときにトラブルになることがある。
まずはやはり管理をしなくてよくなるということが大きなメリットです。ITやシステムに詳しくない方にとってはサーバー・ドメイン契約なんて難しそうなものは避けて通りたくなる気持ちは分かります。費用は払うから後はよろしく!と出来るのはメリットです。
ただ、契約というのは大切なもので時に大きなトラブルに見舞われることもあります。ホームページは自分のものだが、サーバー・ドメインは自分のものではないのです。家で例えるならば、家自体は自分のものだが、土地は自分のものでないということです。これを代理契約してもらうというのは、家は自分で買っているけど、土地は制作会社のものになるということです。例えば自社契約の場合すれば1,000円で土地を自分のものとして買えるところを、管理料も含めた5,000円を払っているのに土地の所有権は制作会社に持たれる、というイメージです。
そして、サーバーやドメインが無いとホームページは機能しない点に注意が必要です。例えば、制作後の対応が悪く、制作会社を変えたいと思った場合に、ドメインをそのまま使わせてもらえないこともあります。これはhplab.jpという名前で認知度が上がっていたのに、その名前を捨てて新しい名前で一から再スタートを切らないといけないということです。もしもこうなってしまったら大変な損失です。このリスクは大きなデメリットになります。]
2の場合
次に②のパターンですが、こちらはサーバーもドメインも自分で契約します。サーバー・ドメイン代もレンタルサーバー会社に自分で支払います。制作会社には、自社で契約したサーバーのログイン情報を一時的に教えて、ホームページをサーバーに納品してもらいます。
メリット
- ドメインやサーバが自社のものとなるので後々のトラブルリスクが無い。
- 直接契約しているので余計な費用が掛からない。
デメリット
- サポートが無ければ自分で調べて契約する必要がある。
上述したようなリスクが無いのが一番のメリットかと思います。また、間を挟まないので余計な費用がかからないのも良い点です。実際のところ、レンタルサーバーを日々操作して自分でメンテナンスをするようなことはほとんどありません。契約中の費用についても、初めに口座引き落としやクレジットカード登録をしておけば、手間がかかりません。なので、弊社では、お客様ご自身でサーバー・ドメイン契約されることを推奨しております。Amazonなどのネットショップで買い物ができる程度にネットが少しでも使える方であればドメインやサーバーの取得は簡単にできます。取得方法についても、弊社スタッフがオススメのレンタルサーバー会社の案内から契約の手順を一緒にお手伝いいたしますのでご安心ください。
まとめ
土地を買う際に代わりに買ってもらって所有権も渡してしまうのか、自社で所有するのか、どちらのパターンもメリット・デメリットがあるかと思いますが、現在は個人でもブログを書くためにレンタルサーバーを契約しているような時代です。どちらのパターンを選ぶかによって、後に大きな影響を及ぼす可能性もありますので慎重にご判断ください。